製品やサービスの原料調達から製造、流通、使用、廃棄に至る一生での環境に対する影響を定量的に評価する手法のことです。
LCAを実施する際には、「目的と調査範囲」を設定しますので、狭義では「設定した目的を完遂する」といった意味があります。LCAで定量化を行うと、様々な視点(LCAでは「影響領域」と言います)で見た場合の比較評価、トレードオフの結果を把握することができます。 例えば、次表に石油由来のポリエチレン(石化PE)とバイオポリエチレン(バイオPE)をライフサイクルで比較した時に得られる知見の例を示します。
LCAを実施すると、科学的な事実に裏付けされた、自社製品・サービスのサプライチェーン、バリューチェーン全体の環境負荷、社会負荷のホットスポットの把握ができます。 このような情報は、自社ビジネスのリスクと機会の把握、顧客からのデータ開示要求への対応、サプライチェーンの改善、環境配慮設計、マーケティング、他社との差別化、カーボンプライシングへの対応、社内外のステークホルダーへの環境コミュニケーションといった様々な目的に使用できます。
LCAを既定する国際規格としては、ISO 14040(Principles and framework)、14044(Requirements and guidelines)といった規格があります。また、この他にライフサイクルアセスメントに関係が深い国際規格としては、ISO 14025 タイプ3環境ラベル(Environmental labels and declarations - Type III environmental declarations - Principles and procedures)、ISO 14067カーボンフットプリント(Greenhouse gases - Carbon footprint of products - Requirements and guidelines for quantification)、ISO 14046ウォーターフットプリント(Environmental management - Water footprint - Principles, requirements and guidelines)、ISO TS 14072組織のLCA(Environmental management - Life cycle assessment - Requirements and guidelines for organizational life cycle assessment)などがあります。
現在の規格について詳しくお知りになりたい場合には「ライフサイクルアセスメントの新規格:ISO14040およびISO14044について」をご覧ください。
はい。スクリーニングLCAやLCA報告書のチェック、LCIデータの作成、LCA文献調査といった業務から、カーボンフットプリントやEPDの申請代行、ISO 14040/44に準拠したLCA報告書の作成、クリティカルレビューの対応、LCA実施体制構築、ソフトウエアの導入支援など、LCAに関する様々な業務を経験豊富な弊社のコンサルタントが対応させていただいております。詳しくはこちらでご覧ください。
当社の経験豊富なLCAコンサルタントは、様々な分野でいくつものLCAやレビューを行っており、それぞれの分野における重要な文献を把握し、LCA結果に対する相場感を持っています。また、SimaProを使用して透明性が高い方法で問題の本質を見てLCAを実施しますので、より短時間で信頼性の高いLCAを実施することができます。また、ISOやEPDといった所謂「お作法」についての心得もありますので、これらに準拠する作業について全体像が見通せていることから、後で工数が増えるといったトラブルはあらかじめ回避できます。LCAコンサルタントの業務については、代表の正畠が「LCAコンサルタントの果たす役割と今後の展望」として、LCA学会誌へ寄稿した記事がこちらでご覧いただけます。
はい、行っております。国内外のプログラムオペレーターについて、PCR策定、EPDやカーボンフットプリントの認証の取得をお手伝いいたします。
はい。LCAに関する講習会、データ収集、ツールの選定、トレーニングなどLCA実施体制の構築についてのご相談を承っております。また、必要に応じてアカデミアの先生方をご紹介申し上げることもできます。これらのご相談については、こちらからお問い合わせください。
当社では現在クリティカルレビューをサービスとしては提供しておりませんので、協力機関様をご紹介する形となります。
必要に応じてオンラインの会議などを設定させていただき、お話を伺った上で、お客様に最適なご提案をさせていただいております。まずはこちらからお問い合わせ
LCAは以下の4ステップを時間とコストの制約下で、何度も繰り返し行うことで実施します。
①目的と調査範囲の設定
②インベントリ分析
③インパクト評価
④結果の解釈
LCAソフトウエアが主に支援するのはこの中の②と③のステップになります。最新のデータベースや影響評価手法を提供し、結果の算出、間違いの検出、複雑な計算を支援します。
例えば、弊社ではお客様よりLCAの算定コンサルティングをご依頼いただいた場合には、特にお客様よりツールの指定がなければ、必ずSimaProを使用してLCAを行っています。LCAソフトウエアを使用するメリットについて、弊社代表の正畠が「世界で最も広く使われているLCAソフトウエア」としてLCA学会誌へ寄稿した記事がこちらからご覧いただけます。
以下のLCAソフトウエアの構成図をご覧ください。
はい、行えます。水に関するインベントリ、影響評価手法を搭載しています。
はい、ご利用いただけます。
はい、PEFに対応した影響評価手法を搭載していますので行えます。ただし、英語版の方が最新のデータを搭載していますので、英語版をご利用ください。また、PEFのデータベースをこちらから別途お申し込みいただき、入手するとそちらのデータベースもPEFを算定する目的で無料でご利用いただけます。
はい。有効なSimaProのサービス契約をお持ちのお客様には、以下のLIME3のパラメーターを明確にしていただければ、影響評価手法を生成してお渡しします。
①生産/消費
②割引率(3%、5%、7%)
③評価したい国、地域
なお、LIME3の詳細についてはこちらでご覧いただけます。
LIME3についてより詳しくお知りになりたい方は「LIME3: グローバルスケールのLCAを実現する環境影響評価手法」書籍をご購入いただけます。
はい、こちらから無料で入手してご利用いただけます。
はい、おこなえます。算定にはSHDB、PSILCAといったソーシャルホットスポットデータベースが必要となりますので、それらをあらかじめ入手していただき、お持ちの一次データを金額へ換算していただく必要があります。
オンラインでデモなどをさせていただいておりますので、こちらからお申し込みください。
機能、商用/教育用、無期限/期限付き、お使いになるデータベース等によって導入費用が異なります。ライセンスの種類と価格についてはこちらでご覧いただけます。また、データベースとソフトウエアを最新にしておく場合には、サービス契約の費用をお支払いいただく必要があります。
1年間の期間限定ライセンスがあります。ライセンスの種類と価格についてはこちらでご覧いただけます。
SimaPro Collectというクラウド製品(英語のみ)では、アンケートを設計し、データ収集を行うことができます。
デモ版はダウンロードしていただけます。こちらからお申し込みください。
原則として全ての機能をご利用いただけますが、ライセンスの制約があるデータベースの参照、データのインポート/エキスポート、自分で編集したデータの保存回数、不果実性分析実行回数、といったことに関して制限があります。
SimaProはアクティベーションが必要で、デスクトップ版のライセンスは同時に1つのコンピューターでのみご利用いただけます。教育機関向けに提供されているFacultyライセンスでは同一ライセンスで複数のコンピューターにインストールが可能です。企業向けのライセンスでは本ライセンスは提供されておりません。
以下の手順でSimaProが導入されているコンピューターを変更することができます。
①インターネットに接続した状態(外部への通信ができる状態)で古いコンピューターに入っているSimaProをアンインストールします。
②ライセンス入手、又は最新のサービス契約の購入時に配布された登録コードを用いて、新しいコンピューターへSimaProをインストールします。
③古いコンピューターにあるSimaProのデータベースファイルを、新しいコンピューターへコピーします。
④新しいコンピューターで、データベースファイルをコピーしたフォルダを新しい場所として追加して、データベースを開きます。
⑤データベースを最新版にアップデートする場合にはマニュアルに沿ってデータベースアップデートファイルを入手し、インストール及びデータベースのアップデートを行います。
うまく移行できない場合には弊社のサポートへメールにてご連絡ください。
現在両方のデータベースを混合して使用することはできません。データベースを切り替えて使用する形となります。
SimaProには、豊富なエキスポート機能を持っていますので、それを使用してExcel等へ算定結果の表やグラフを出力することができます。また、Report Makerという製品はWordやExcelにSimaProの結果を埋め込むことができます。 より高度な共有方法としては、SimaPro Shareというクラウド製品(英語のみ)があります。デスクトップ版のSimaProで行った算定結果をそのクラウドプラットフォーム上で他のユーザーと共有することができますが、その設定には一定程度のトレーニングが必要です。
はい、準備しております。ライセンスの適用対象や種類についてはこちらでご覧いただけます。
LCAでは、資源の採掘に遡ったデータが必要となり、実施には多くのデータが必要となります。例えば、よく用いられる電力データですが、複数種類の発電方法、それら全ての燃料や副資材の採掘と輸送方法といったデータを、LCAを実施するたびに全て一からLCA実務者が収集することは現実的ではありません。そこで、あらかじめ世の中でよく使用されるような製品やサービスについて平均的なデータを準備してあるのがLCAデータベースです。このようなデータベースがあると、自分がよくわかる範囲のデータ(一次データ)だけを収集すれば、その上流のデータについてはデータベースが提供するデータを用いることができ、限られた労力でLCAが実施できます。
SimaProで現在サポートされているデータベースの一覧についてはこちらでご覧いただけます。公式にサポートされているデータベース以外にも、ecoinventに追加していく形のデータベースや、exiobaseといった多地域間産業連関表のデータベースなど、様々なLCAデータベースがご利用になれます。
LCAデータベースは目的にあわせて選択して使用するものです。例えば、日本において生産・使用・廃棄される製品のLCAを実施するのであれば、IDEAが最適でしょう。欧米のユーザーへ向けてLCA結果を発信されたいのであれば、ecoinventを使用することがより適当かもしれません。また、ソーシャルホットスポット分析を実施するのであれば、SHDB(Social Hotspots Database)やPSILCAといったデータベースがあります。
LCAデータベースに関してご相談は、こちらへお問い合わせください。
LCAデータベースに関してご相談がある場合には、こちらへお問い合わせください。
このたびはメールマガジンのご登録、誠にありがとうございました。配信を楽しみにお待ちください。その他、何かご不明な点等ございましたら、お気軽にお問合せください。
ー TCO2株式会社
デモ版ダウンロードにお申込みいただき、誠にありがとうございます。
ご登録されたメールアドレス宛てにダウンロードリンクをご送付いたしますので、今しばらくお待ちください。