カーボンフットプリント
LCA評価手法でつくる、製品別「CO2排出量見える化」のしくみ
本書は、カーボンフットプリントを学ぶ、入門書として適した一冊。 「カーボンフットプリントとは」に始まり、「カーボンフットプリントの算出」ではわかりやすい事例を用い、その実際を学ぶことができる。 海外の取組みや事例、日本における取組み、ISO等の動向や今後の展望も解説されており、学べる内容の範囲は広い。 最終章では実際のアンケート結果に基づく「消費者の受容性」が取り上げられている。 その他にはカーボンオフセットとの関係や、環境ラベルの概要も含まれている。 実際にカーボンフットプリントに係る方に限らず、一般ビジネスマン向けのビジネス書として、幅広い職種、業種の方々にすすめられる一冊である。
工業調査会 2009-04
企業のためのLCAガイドブック
企業のためのLCAガイドブック―ISO14040シリーズ対応
発行が多少古いものの、本書はLCAを初めて学ぶ方向けの入門テキストとして良書である。 「Ⅰ LCAの概要」「Ⅱ LCA調査の手順」「Ⅲ LCAのケーススタディ」「Ⅳ 企業が実務レベルのLCAを実施するために」の全4編で構成されており、 LCAの流れがわかりやすく、且つ実践的に解説されている。 特にⅢのLCAのケーススタディでは、汎用ポンプ、コピー機の2つに関して、実際の詳細なインベントリデータも含めて、LCAの実際の流れを仮想体験することができる。 最終章では、NEC、リコー2社のLCAに関する、今までの取組み、実施体制、実施手法、評価結果の利用法、今後の展開 といったといった内容について簡単に紹介をしており、各企業が、LCAという手法をどう企業経営に生かしているかがよくわかる。 これからビジネスでLCAに取り組む方はもとより、学生の教材としても価値の高い内容となっている。
日刊工業新聞社 2001-04
環境システム工学
循環型社会のためのライフサイクルアセスメント
さすが東京大学出版といおうか、 3章の「環境影響評価手法-ライフサイクルアセスメント」で回答・解説付きで提供される演習問題7問は、 読んだだけのわかったようでいて、あまりわかっていなかった、LCAの基本を理解するのに役立つように 上手に作られている。 また、本書の中で、「環境産業のキーファクターは、環境市場の明確化、定量化とも言えよう」(4章より冒 頭部より抜粋)と言い切り、環境負荷が改善された社会へ向かうためのLCAの重要性を説く。 この他に、1章:地球環境問題、2章:環境保全の方策、はごくありふれた一般的な内容であるが、 4章ではLCAの成長した将来の姿、つまり、社会全体の負荷量の把握や、時間軸の中での評価等、 へと拡張をしたLCA戦略的統合化LCA「Silt(Stratigic Integrated LCA Technology for a Sustainable Society)」 ついても書かれており、興味深い。 全般的にやや抽象的でアカデミックな内容であるが、LCAの意義と理解を深めることができる一冊である。
東京大学出版会 2004-04
ライフサイクルアセスメント―原則及び枠組み
対訳&解説 ISO14040/JIS Q 14040 ライフサイクルアセスメント―原則及び枠組み
本書は、LCA手法の基本的構成と主要素を規定した世界標準のISO14040とその日本語の対訳と解説が含まれている。 LCAには独特の用語や表現が多いため、こういった標準には一通り目を通して、手元においておきたい本。 価格も1500円以下と求めやすい。 なお、JISQ 14040は、JISのサイトからも検索して表示が可能です。
産業環境管理協会 1999-09
演習で学ぶLCA
-ライフサイクル思考から、LCA の実務までー
環境に関する活動は常に前進します。ライフサイクル思考はそれを支える考え方です。本書は LCA の考え方と方法を示すだけでなく、これらの新しい活動の紹介にも注力しました。この本で学び、LCA の考え方とその方法を学んだ若い人たちが、次の社会を作ってくれることを期待しています。
LCAの実務 (LCAシリーズ)
稲葉/敦
現在、LCAの応用ならびに研究が多方面に拡大しつつある。このような状況のなかで、現在最先端にあるLCA実施例をとりまとめたものが本書である。
現在、LCAの応用ならびに研究が多方面に拡大しつつある。このような状況のなかで、現在最先端にあるLCA実施例をとりまとめたものが本書である。
LIME3
グローバルスケールのLCAを実現する環境影響評価手法 (LCAシリーズ)
本書では、ISO140040(2006)とISO14044(2006)の方法に則り、製品やサービスのライフサイクルでの環境への排出物量や資源の消費量を計算した後で(ライフサイクルインベントリ分析;LCI)、それらの環境への影響を評価する方法(ライフサイクル影響評価;LCIA)として、著者らが開発してきた方法であるLIME(Life Cycle Impact Assessment Method based on Endpoint)の最新版(LIME3)を解説。 LIME1、LIME2ではいずれも日本の国内での評価に使われることを前提としていたが、LIME3では、この方法を世界の各国に広げ、各国の人々の価値観を表現。