コンサルティング
CONSULTING
SDGsやパリ協定の合意以降、企業は社会課題を事業のリスク・機会として認識し、中長期の目標を立てることが新たな潮流となっています。また、その対象範囲は、自社だけでなく、サプライチェーンを含む、バリューチェーン全体で、関連企業やステークホルダーを巻き込みながら解決をすることが求められています。
ESG投資やTCFD(The FSB Task Force on Climate-related Financial Disclosures:気候変動関連財務情報開示タスクフォース)といったキーワードに見られるように、以前は経営戦略に気候変動といった環境影響、児童労働や強制労働といった社会側面を考慮することはボランタリ(自主的な)で先進的な取り組みとされてきました。しかし、今では企業の資金調達にも関わる重要な課題となってきています。
当社は、ESGやTCFDの考え方の根幹を成す、ライフサイクル的思考(Life Cycle Thinking)に基づく科学的な見える化の手法を活用しながら、お客様の持続可能性(サステナビリティ:Sustainability)への取り組みのビジネス価値を最大化するお手伝いをしています。
コンサルティング
環境製品宣言(EPD)を取得する目的は、製品やサービスの環境パフォーマンスをISO 14025、EN 15804(European Standard for Environmental Product Declarations)等のルールに基づき算定し、第三者に検証された結果として、顧客や市場へ示すことです。海外のグリーン購入法(EPEAT等)、やLEED(Leadership in Energy & Environmental Design)等の認証制度では、EPDを取得していることを加点要件として評価する事例が増えてきています。
製品LCAを実施すると、製品やサービスのライフサイクルを通した環境負荷のホットスポット・改善機会を把握することができます。また、顧客のデータ要求への対応、新製品の環境パフォーマンスの向上の定量化、エコデザインへの活用等のサステナビリティを製品に適用する際の重要なデータソースとなります。
温暖化問題(気候変動)は現在の人類文明が直面する最大の課題の一つです。また、水資源は重要な環境問題として注目を集めています。カーボンフットプリントやウォーターフットプリントを算定することで、他製品との差別化やリスクの可視化を行うことができます。
組織のLCAは「組織」を算定対象とした環境負荷や社会負荷・ベネフィットの定量化を行います。GHGに影響領域を特定した算定はSCOPE3と呼ばれ、より広範な影響領域を対象とした算定はO-LCA(Organizational LCA)と呼ばれています。また、昨今、組織のバリューチェーン上の社会側面を対象としたS-LCA(Social LCA)、Social Hotspot screeningも組織LCAの範疇に入り、マテリアリティ評価の一貫としての実施例も増えてきています。
取引先からLCAにかかわるデータの提出への協力を求められてことはありませんか?今後、ライフサイクル思考が浸透していくに従い、企業機密を守りながら、取引先からのデータ要求に対応していく場面がますます増えてくでしょう。TCO2はお客様の目的に合わせて、お客様の手元で管理されている情報、サプライヤーへのアンケート等から、gate to gate, cradle to gateの LCI(Life Cycle Inventory)データを作成するお手伝いしています。
サステナビリティを製品の設計フェーズに組み込むこと(エコデザイン)で、製品のサステナビリティにかかわるパフォーマンスを大幅に改善することができる場合があります。一方で、設計時の様々な選択が環境負荷へどのような影響を与えるかについては、都度確認を行い、理解を深めながら設計を進める必要があります。
リサイクルは無条件に「良い」という思い込みはありませんか?廃棄物のリサイクル処理は様々な投入物、エネルギーを伴い、その結果得られた再資源化物もその品質が十分に高くない事例が数多くあります。TCO2では、LCAの手法を用いて、廃棄物の処理シナリオ毎の比較算定を行い、リサイクルが実質的に環境負荷をどの程度軽減・増加しているかを定量的に示します。