国、研究機関、大手企業では持続可能性に関する意思決定を行う際に、LCA(Life Cycle Assessment)のような定量的、科学的な手法を、製品レベル、組織レベルへ適用する場面が増えてきています。
LCAでは、「インベントリ」といわれる、プロセスへの入出力情報を収集し、他のプロセスと連結、積算していくことで、製品や組織のライフサイクル全体での環境負荷を把握します。質の高い定量評価を実施する上では、信頼性と透明性が高いLCI(Life Cycle Inventory)データは必須の要素となります。こうして、自社でLCAを実施することがなくても、取引先が実施することになったLCAの一部として、LCIデータを要求される場面が増えてきています。
LCIデータは、特定の製品やサービスについて、原材料やエネルギー、廃棄物の入出力まとめ、それらを、gate to gate(単位プロセスデータ)、cradle to gate(積算プロセス型データ)といった範囲のデータとして提供されますが、お客様の要求範囲や、使用しているソフトウエア、LCAデータベースによって、出力形式が変わってきます。いかに重要な取引先であったとしても、自社の運用実態やノウハウの全てを開示するわけにはいかないでしょう。当社では、LCA実施の豊富な経験を活かし、お客様の秘匿データを守りながら、お客様へのLCIデータ要求への対応を行うことをお手伝いいたします。