カーボンフットプリント
カーボンは、LCAでは「気候変動(Climate Change)」という環境影響として分類され、持続可能性(sustainability)評価において、気候変動は、はずせない重要な環境影響の一つです。「カーボンフットプリント」を知ることは、自社の製品やビジネスが気候変動に対してどのような影響があるのかを知り、その対策を行うための出発点となります。
製品のLCA(Life Cycle Assessment)を実施すると、その過程で気候変動への影響も算定され、カーボンフットプリントも算定されることになります。しかし、LCAは目的にあわせて自由度が高く評価することもできるので、より厳密に「カーボンフットプリント」を算定する場合には、ISO/TS 14067やISO 14025、PAS 2050、GHG Protocol Product Standardといった様々な算定基準が使われます。
これらの算定基準に準拠し、製品ごとの厳密な算定ルール(PCR:Product Category Ruleといいます)を定め、更にそのルールに従って算定がなされているかをチェックする(Verification:検証)サービスを提供しているのが、プログラムオペレーターです。日本では(一社)サステナブル経営推進機構が、国のカーボンフットプリント制度施行事業を継承し、「SuMPO環境ラベルプログラム」として、算定ルールの作成から検証までの一連の事業を実施しています。
ウォーターフットプリント
「ウォーターフットプリント」を知ることは、自社の製品やビジネスが水資源に対してどのような影響があるのかを知り、その状況を改善するための出発点となります。すなわち、「ライフサイクルのどの段階が最も水資源を消費しているのか」また、「消費されている水がどの程度希少な水資源で、リスクを含んだものであるのか」といったこと等が「見える化」され、自社の製品やビジネスにおけるリスクと機会、改善の選択肢を考慮するのに有用なインプットとなります。
一般に、農業や採掘などの一次産業では多くの淡水が消費されることが知られており、もしも、「バイオ」といったキーワードがつくような製品や部品がサプライチェーン内に存在する場合には、水資源の消費量が極端に大きくなることがあります。また、特定の工業プロセスや、途上国における発電においても大量の水を使用するケースがあり、少ない水の消費であっても、水ストレスが大きい地域で、消費が行われれば、その影響結果は大きくなります。
このように「ウォーターフットプリント」の算定は様々なアプローチや実施方法がありますが、当社は農産物やバイオプラスチックといった多くの製品における算定実績を重ねてきており、そのノウハウを活かしてお客様のご事情、目的にあった算定の支援を行います。